メニエール病による障害年金受給について

[記事公開日]2017/10/08

今回は耳の疾患であるメニエール病で障害年金を受給するケースを取り上げます。

この疾患は内耳の病気で、繰り返すめまいに難聴や耳鳴りを伴うものです。一般に、片側の内耳の障害ですが、時には両側と障害されることもあります。

これらの疾患に対して、障害年金を申請する際のポイントを解説します!

 

 

メニエール病の症状について

メニエール病は、内耳を満たしている内リンパ液が過剰になると内リンパ水腫(すいしゅ)になりますが、この状態によってメニエール病が起こると考えられています。しかし、この内リンパ水腫がなぜ起こるのかは不明です。

症状としては、突然、回転性のめまいが起こり、めまいと同時に、

あるいはめまいの少し前から、片耳に耳鳴りや耳の閉塞感、難聴が起こります。

 

めまいを繰り返す間隔は人によって違い、数日、数週間、数カ月、

あるいは1年に1回など様々です。

 

激しいめまいは、普通30分くらいから数時間続き、めまいの軽快とともに耳鳴り、耳の閉塞感、難聴は軽くなったり消失したりします。

しかし、めまいを何回も繰り返しているうちに、めまいがおさまっても耳鳴りや難聴は軽快しないようになります。

 

めまいが激しい時は、これらの症状以外にも吐き気、嘔吐、冷や汗、動悸などが起こり、かえってこれらのほうが苦しいこともしばしばです。

 

メニエール病によって障害年金を申請する際の注意点

メニエール病は聴覚による障害年金の障害認定基準に該当し、内容としては大きく分けて以下のようになります。

 

等級 状態
1級    両耳の聴力が100デジベル以上のもの
2級   ・両耳の聴力が90デジベル以上のもの

・両耳の聴力が80デジベル以上で、かつ、最良語音明瞭度が30%以下のもの

3級   ・両耳の平均純音聴力が70デジベル以上のもの

・両耳の平均純音聴力が70デジベル以上で、かつ、最良語音明瞭度が50%以下のもの

 

この聴力の数値は、

『オージオメータ(JIS規格又はこれに準じる標準オージオメータ)によって測定したもの』が必要とされます。

数値での客観的に判断されるものなので、わかりやすくはありますが、症状がその認定基準に達しているのかを確認する必要があります。

 

また、聴力の方ではなく、めまいなどによる平衡感覚の異常によって認定を受ける事も可能です。

・目を閉じたまま立ち上がれなかったり、立っている状態を維持できない

・目を開いた状態で少しの距離(10メートル)も歩けずに、転んでしまう

このような場合でも2級の認定を受けられる可能性はあります。

 

 

申請のポイント

障害年金は初診日において国民年金加入なのか、厚生年金保険加入なのかによって、受給額が変わってきます。

厚生年金保険加入での障害厚生年金申請の方が受給額は多くなります。

 

メニエール病の障害年金ではメニエール病と診断された時が初診日ではなく、めまい、吐き気、頭痛、耳鳴りなど、体調に異変を感じて初めて病院を受診した日が初診日となります

この初診日を証明する事が大事です。

 

またその初診日から1年6か月が経過した時点が障害認定日となるので、その認定日の時点での診断書も取得できるのであれば、過去に遡って障害認定日請求をする事も可能です。

 

 

まとめ

メニエール病の障害認定は診断数値での判断となる為、その認定基準を満たしているかどうか、がハードルとなります。

また、聴力の基準がダメであったとしても、平衡感覚の認定は満たせていないか、複数の視点からチェックをする事が必要です。

 

そして認定基準を満たせていても、初診日の証明は可能であるかどうか。

シンプルにカルテや診察記録が残っているケースは問題なく申請できますが、初診と思われる日がかなり古い場合や、そこから転院をしている場合はそれらを過去に遡って追いかけていく必要があります。

 

ご自身で申請を進められていて、途中で「どう申請すればいいのかわからなくなった」というような場合でも、お気軽に当オフィスにご相談ください。